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2024.04.06 コラム

生物多様性!農産物の環境負荷低減に取り組みます

農産物の環境負荷低減と、生物多様性の「見える化」

近年、地球温暖化や、生物多様性喪失といった環境問題は、私たち人類にとって、喫緊の課題となっています。

また食料生産は、これらの問題に、大きく貢献していることが指摘されており、農産物の環境負荷低減は、持続可能な社会を実現するために不可欠です。

農林水産省では、みどりの食料システム戦略に基づき、持続可能な食料システムを構築するために、食料システム全体での、環境負荷低減の取り組みや、国民理解の醸成に向けて、環境負荷低減の「見える化」を推進しています。具体的な取り組みとしては、以下の2つが挙げられます。

生物多様性

1. 農産物の環境負荷低減に関する評価・表示ガイドライン

このガイドラインでは、農産物の生産段階における温室効果ガス排出量と、生物多様性への影響の評価方法と、その結果に基づく表示方法について定めています。

2. 農産物の環境負荷低減ラベル

このラベルは、農産物の環境負荷低減に関する評価、表示ガイドラインに基づいて、温室効果ガス削減への貢献と、生物多様性保全への配慮を、星の数で分かりやすく表示したものです。

温室効果ガス削減への貢献

農産物の、生産段階における温室効果ガス排出量は、主に化学肥料や農薬の使用、農業機械の燃料消費、水田からのメタン排出などによって発生します。

これらの排出量を削減するためには、以下のような取り組みが有効です。

  • 有機農法や自然農法などの導入
  • 化学肥料や農薬の使用量削減
  • 省エネルギー型の農業機械の導入
  • 水田の湛水管理の改善

生物多様性保全への配慮

農産物の生産は、生物多様性保全にも、大きな影響を与えます。農薬や化学肥料の使用は、農地周辺の生態系に悪影響を与え、生物多様性を減少させてしまいます。

すなわち、生物多様性を保全するためには、以下のような取り組みが有効です。

  • 有機農法や自然農法などの導入
  • 多様な作物の栽培
  • 農地の周辺環境の保全

当組合は、温室効果ガスは星3つ、生物多様性保全は星2つ

ところで、環境負荷低減ラベルは、消費者が環境に配慮した農産物を選択するためのものなので、情報提供ツールとして活用できます。消費者がこのラベルを活用することで、環境負荷低減に貢献することができます。

このたび、2024年4月、当組合は、農林水産省に届出申請、取り組みの評価として、温室効果ガスは星3つ、生物多様性保全は、星2つです。順次使用いたします。

今後の展望

農産物の、環境負荷低減の「見える化」は、まだ始まったばかりの取り組みです。さらに今後は、多くの農産物にラベルが表示されるよう、拡大していく必要があります。

また、消費者の理解を深めるため、情報発信や啓発活動も重要です。

こうして、環境負荷低減の「見える化」を理解し、環境に配慮した、農産物を選択することで、持続可能な社会の実現に向けて、貢献することができます。

生物多様性

関連情報

農林水産省:見つけて!農産物の環境負荷低減の「見える化」

補足

  • 2024年4月6日時点の情報に基づいています。